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理科年表とは?

『理科年表』は、国立天文台が編纂するサイエンスの全分野を網羅した、世界的にもユニークなデータブックです。大正14年(1925)に創刊、以来、毎年発行を続け(昭和19、20、21年版は戦後の物資難などの影響から休刊)、最新2023年版で96冊目になります。本書は、暦部、天文部、気象部、物理/化学部、地学部、生物部、環境部の7部門と附録で構成されています。昭和59年(1984)版に生物部、平成17年(2005)版に環境部がそれぞれ新設され現在の部門構成となりますが、基本的な掲載スタイルは創刊当時からほとんど変わっていません。 理科・サイエンスの基礎データ、原典として幅広く活用されており、研究者・技術者はもちろん理系学生、理科教育関係者、サイエンスライター、新聞・雑誌 記者、理科ファンなど、サイエンスに携わる多くの方々に愛用されています。


 各部門の収載情報は下記のとおりです。

暦 部: 国立天文台で計算した暦情報を掲載しています。国民の祝日や日曜日だけをまとめた表、季節をあらわすために用いる二十四節気、雑節など、翌年1年間の暦をそれぞれの表にまとめています。このほか日本各地の日の出・日の入り、月の出・月の入り時間や、国内外で見られる日食・月食情報、潮の満ち干時間などもわかります。その年の暦に関する話題をトピックスにて解説しています。[おもな掲載項目]国民の祝日、日曜表、二十四節気、雑節、太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星、Eris、Makemake、Haumea、Ceres、Pallas、Juno、Vesta、惑星現象、日食、月食、潮汐、掩蔽、世界の標準時、ユリウス日

天文部: 太陽、地球、月をはじめ各惑星、準惑星、衛星や彗星、星座、新星、星団、系外惑星など星に関するあらゆる情報を掲載しています。注目の天文現象や最新の研究成果などトピックスにて紹介しています。[おもな掲載項目]地球、惑星、準惑星、冥王星型天体、月、太陽系小天体、小惑星、隕石、彗星、流星群、太陽、星座、新星、超新星、太陽系外惑星系、星団、星雲、銀河、宇宙線、クエーサー、電波望遠鏡、光学赤外線望遠鏡、天文観測衛星・太陽系探査機

気象部: 全国の気象台・測候所、世界240地点で観測された気象観測平年値を掲載しています。おもに30年間の平均した値(平年値)で掲載しており、国内外の気象データの基準となります。天気予報でよく耳にする「今年は例年に比べて…」の「例年」はこの数値を指しており、この値からはずれると例年より高い/低いと表現します。小中高校の教科書や地図帳、旅行パンフレットなどでよく見かける各地の気候グラフは、おもにこちらのデータを使用しています。[おもな掲載項目]気温、降水量、相対湿度、気象災害、風速(風向)、日照時間、雲量、霧、雷、霜、雪、生物季節観測、高層気象、台風、梅雨

物理/化学部: 物理・化学分野のさまざまな基礎データを中心に掲載しています。研究機関や製造業の現場で実際に使用される精度の高い、信頼性のあるデータです。なかには、新聞紙やココアの自然発火点、カイコガやワモンゴキブリのフェロモンなどといった少し変わったデータもあります。[おもな掲載項目]単位、元素、機械的物性、熱と温度、電気的・磁気的性質、音、光と電磁波、光学的性質、原子、原子核、素粒子、構造化学・分子分光学的性質、熱化学、電気化学・溶液化学、物質の化学式および反応、生体物質、生理活性物質

地学部: 山の高さ、川の長さ、湖沼の大きさといった世界の地理情報から、火山、地震、鉱物、地磁気など地球科学に関するデータを掲載しています。毎年、世界ではどのくらいの火山が噴火し、地震が発生しているのか、1年間に絞ったデータのほかに過去の文献に遡ってまとめた年代表は必見です。西暦416年から掲載されている日本の被害地震年代表は、いつどこで、またどのくらいの頻度で地震があったのかがわかり、実際に保険会社や建築業界の参考データとして活用されているそうです。[おもな掲載項目]地理〔地球の形と大きさ、世界の島・山・河川・湖沼・砂漠・海洋(海溝・海流)〕、地質および鉱物(元素の存在比、地殻、マントル、隕石、鉱物、地質年代)、火山、地震、津波、地磁気および重力(地磁気極、オーロラ、磁気嵐、ジオイド高)、電離圏

生物部: 生物のかたちから分類、生殖、発生、成長などあらゆる生物情報を掲載しています。各種動物の最長寿命や心拍数、血圧といった珍しいデータも掲載し、豆知識や雑学としてクイズのネタとしても最適です。その年の最新の生命科学トピックスも掲載しています。[おもな掲載項目]生物のかたちと系統〔動物・菌類・植物・原生生物(藻類)の基本型、分類表(動物・植物・藻類・菌類・原核生物・ウイルス)〕、生殖・発生・成長、細胞・組織・器官(染色体、ゲノム)、遺伝・免疫、生理(呼吸、心拍数、血液、血圧)、代謝・生合成系

環境部: 夏の猛烈な暑さ、頻発する自然災害、絶滅に瀕する動植物、増え続けるごみ……地球環境の”いま”がわかります。陸域・水域環境に暮らす生物データをはじめ、地球温暖化、異常気象、酸性雨、オゾンホール、汚染、廃棄物(ごみ)といった関心の高い環境データを掲載しています。[さらに詳しいデータは、シリーズ本『環境年表2021-2022』をご覧ください][おもな掲載項目]気候変動・地球温暖化(真夏日・熱帯夜・冬日、サクラの開花日、イチョウの黄葉日、海面水温、エルニーニョ/ラニーニャ現象、海洋酸性化、温室効果ガス)、オゾン層(オゾン層破壊物質、オゾンホール、UV指数)、大気汚染(黄砂、酸性雨)、水循環、水域環境(水質、赤潮、漁獲量)、陸域環境(バイオーム、植生、土地利用、生物種数、絶滅危惧生物、外来生物)、物質循環、化学物質・放射線(発がん物質、POPs、生物影響、物質収支、廃棄物)

附 録: ノーベル賞の受賞者と受賞理由の一覧を第1回(1901年)からすべて掲載しています。数学公式のほかに、欧米や日本で慣用的に使用される単位の換算表もあります。[おもな掲載項目]ノーベル賞受賞者・受賞理由、ベッセル補間法公式、定数、数学公式、三角関数表、四桁の対数表、慣用の計量単位

 

理科年表プレミアムについて

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「理科年表プレミアム」(有料ページ)では、大正14年の創刊から最新年度版までの膨大なデータを掲載しています。暦部、天文部、気象部、物理/化学部、地学部、生物部、環境部の7部門にわたる広範なジャンルから約15,000項目におよぶ図表データに簡単にアクセスすることができます。
 すべての表データがCSV形式でダウンロードでき、保存したデータは、お手持ちの表計算ソフトで並べ替え、抽出、計算、グラフ化などさまざまな加工、編集が行え、オリジナルデータを創作することができます。多彩な検索方式により目的のデータをすぐに調べることができますので、資料、レポート作成などのツールとして、またデータソースのアーカイブとして図書館ほか教育や研究機関にとって大変役立つ情報サイトです。

☆ご利用方法、活用法についての詳しい説明は、こちらをご覧ください。


★ご注意:「理科年表プレミアム」には、1925(大正14)年の創刊時から現在販売中の最新版までの、書籍「理科年表」に掲載されている項目・データが収められています。
 創刊以降、掲載の表や項目は変化しており、過去のある時点から追加や廃止された項目があります。そのため、すべての項目・データが1925年まで遡って見られるということではありません。その項目・データが書籍に掲載を開始した年までしか遡れませんし、掲載されていた期間より後のデータもありませんので、ご注意ください。
 例えば、1951年から1960年までの10年間だけ掲載していた項目では、1950年以前には遡れませんし、1961年以降のデータは閲覧できません。
 「理科年表プレミアム」ご利用にあたりましては、以上の点をご理解くださいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。



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