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生物部「微生物・異物侵入部への白血球の遊走とケモカイン」をくわしく解説!

 微生物などが侵入してきたとき、それに対抗し処理にあたるさまざまの白血球がその部に集合していき、働かなければならない。微生物物質などの刺激をうけた局所の線維芽細胞、血管内皮細胞、上皮細胞、マクロファージなどはケモカイン 白血球走化作用を示すサイトカインを産生・放出し、それに誘導されて白血球がその部に遊走してくる。産生されるケモカインの相異によって集まってくる白血球の種類に相異がある。それはその白血球が当のケモカインに対応するレセプターをもつかどうかによる。当の微生物などを処理する目的にかなった白血球を集めるケモカインが産生されることが好都合である。

 

【矢田純一 東京医科歯科大学名誉教授(2008年 3月)】

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