暦部「太陽」「各地の日出入」「太陽と月の出入・南中推算表」をくわしく解説!
日の出・日の入り時刻
太陽の上辺が東の地平線から出たときを日の出、西の地平線に入ったときを日の入りという。
太陽の見かけの半径は 16 分(角度)あり、大気の屈折により太陽は角度で約 35 分浮き上がって見えるので、太陽の中心が地平線下約 51 分(角度)に達したときに日の出、日の入りの時刻となる。
南中
太陽の中心が真南にきたときを太陽の南中という。このときに太陽の高度は一日のうちで最も高い。同じ速度で一様に動く太陽と実際の太陽との時刻の差が均時差である。均時差があるために南中は 1 年中同じ時刻ではない。
太陽は日周運動によって東から西へ動くので、南中の時刻は経度が東の場所では早く、西の場所では遅くなる。札幌の南中時刻に比べ那覇の南中時刻は約 55 分遅くなる。
日の出・南中・日の入りの時刻
札幌・仙台・東京の 1 年間の日の出・南中・日の入り時刻を図で示す。上から日の出・南中・日の入りの時刻で、 3 都市を 1 つの図にまとめている。日の出・入り図の横軸は月日で、 20 日毎に日付を目盛っている。縦軸は中央標準時で出入りは 30 分毎、南中は 10 分毎に目盛っている。
【中井 宏 国立天文台天文情報センター(2006年4月)】