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生物部「マクロファージ・樹状細胞などの病原体関連分子パターン(PAMPs)を認識するレセプター」をくわしく解説!

 B細胞や T細胞は表面の抗原レセプターで相手 微生物などの抗原に反応し、相手を排除するための反応を開始するが、食細胞 マクロファージ ・ 好中球・ 樹状細胞などはパターン認識レセプター PRRで、ヒトなどには存在せず微生物に普遍的に存在する物質に反応して微生物排除のための反応を行う。微生物のもつそうした物質を病原体関連分子パターン PAMPsという。細胞表面に存在するものと細胞質に存在し微生物の核酸・分解産物などに反応するものとがある。レクチンに属するものは主に相手を捕え細胞内に取込む働きをする。他は細胞を活性化することにかかわっている。 B細胞 ・ T細胞による獲得免疫の発現までの微生物の初期防御にかかわる自然免疫の発現に大切な分子である。

 

【矢田純一 東京医科歯科大学名誉教授(2008年 3月)】

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