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生物部「各免疫担当リンパ球に特徴的な表面分子と機能」をくわしく解説!

 リンパ球には担当機能を異にする亜群が存在する。それらは別の分子を表出していることによって区別できる。B細胞は表面に免疫グロブリンをもつこと、T細胞は CD3分子 抗原レセプターと会合しているを表出していること、NK細胞は CD56分子を表出していること、NKT細胞は特定の T細胞抗原レセプターと NKレセプターとを表出している特徴がある。CD4+T細胞はさらに分担機能を別にするいくつかの種類に分けられる。Th1細胞は CXCR3、CCR5 を、Th2細胞は CCR4、CCR3 を表出している違いがある。CD4+で同時に CD25 を強く表出しているものは他の T細胞を抑えるレギュラトリー T細胞として働く。T細胞のうち抗原と未反応のものをナイーブT細胞、抗原と反応後残存しているものをメモリーT細胞というが、前者は CD45RAを、後者は CD45ROを表出している。

 

【矢田純一 東京医科歯科大学名誉教授(2008年 3月)】

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