第3回 さばしろが出題!『理科年表』クイズ
現役の大学院生でありながら、TwitterやInstagramなどのSNSで、地学の楽しさをイラストを交えて発信しているさばしろさん(@sabashiro_art)。
そんな地学徒であるさばしろさんに『理科年表』の楽しみ方やあれこれを綴ってもらうプチ連載企画の第3回目。『理科年表』でクイズ大会をするのは結構あるあるですが、やはり出題の傾向が地学に寄るさばしろさんは…
こんにちは、さばしろです!最終回は『理科年表』をつかって、クイズをしてみたいと思います!
さっそくですが、点線の四角のなかに入る答えは何でしょう??
最初の問題は、「日本近海の水温・塩分・音速の鉛直分布」からの出題でした!深海の水の温度は、何度くらいだと思いますか?
答えは「0から2度くらい」!黒潮、親潮では2度くらい、対馬海流では0度くらいです。面白いのは、深海の水は季節によってあまり変化がないということ!表面の水温はもちろん夏で高く、冬で低くなります。しかし、光も届かない深海では0から2度くらいで、夏も冬も変わりません。深海に住んだら、季節を感じなくなるのですね!
次の問題は「世界のおもな湖沼」からの出題でした。世界最大の湖は、カスピ海です。面積は37万4千km。そして、日本の国土面積は37万8千kmです。つまり、僅差で日本の方が広いです!!
さいごの問題は「おもな鉱物」からの出題。苦土カンラン石は、地球のマントルを構成している鉱物です。透明な緑色でキラキラしているので、宝石としてはペリドットとも呼ばれます。答えは3.2 g/cm^3です!
『理科年表』はクイズのネタの宝庫!
世界の島ランキング、日本最古の火山噴火の記録はいつ!?島の数が一番多い都道府県はどこ!?などなど、クイズをつくって家族やお友達に出題してみてはいかがでしょう?
国立天文台 編 丸善出版 発行
2022年11月発売 定価:1,650円
※2024年版は、2023年11月発売予定
さばしろ(@sabashiro_art)
地学への愛を伝える人、大学院生。地学、大学院生をテーマにしたイラストを描いたり、化石や岩石標本をつかった小学生向けワークショップの開催、高校への出前授業等など、地学の面白さを伝えるべく活動中。