第11回 和暦と西暦
日本には和暦があるため、西暦では何年になるのか咄嗟に出てこないことがある。今年は昭和100年といわれ、昭和生まれの私は、昭和の年に25を足せば西暦(の下2桁)が計算できることを知っているが、平成になった途端、わからなくなってしまった。平成と西暦の計算は、平成の年から12を引けば導き出せるようだし、令和に至っては「れいわ(018)」の語呂合わせから、18を足すと西暦がわかるようだ。法則さえ覚えてしまえばなんてことないのだが、25を、12を、18を引くのだか足すのだかわからなくなり、結局、混乱する始末。ただ、会社にいる間は手元に理科年表があるため、そんな計算をするよりも暦部の「最近三百二十年年代表」を見たほうが早いし確実である。最新版では、319年前の宝永4年(1707年)から掲載されているが、和暦の記載しかない資料や古い文献以外にも、時代物の小説を読んでいても役立ったりと、用途は多彩なのである。




