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第18回 パンダとレッサーパンダは仲間じゃない!?

                          2026年版P.911生17

 

先月1月27日に上野動物園のジャイアントパンダ2頭が中国に返還され、日本国内にパンダがいなくなってしまった。最後にひと目見ようと連日の大混雑だったようだが、日本人はパンダが大好きなのである。一方で、クマ被害が深刻化していて、近年では冬眠しないクマも出没しているという。いまやクマは脅威の対象になってしまった。ただ、パンダもクマも分類上は、哺乳綱食肉目クマ科の同じ仲間である。かたや愛らしいマスコットで、かたや悪者…。この正反対のイメージにはクマも本意ではないだろうと思う。ちなみに、私たちはジャイアントパンダを単に「パンダ」と呼んでしまうことが多いが、本来のパンダはレッサーパンダを指す。ネパール語の「竹を食うもの」という意味の「ニガリヤ・ポンヤ(nigalya ponya)」のポンヤがパンダの由来とする説が有力である(諸説あり)。なので、はじめはレッサーパンダのことをパンダと呼んでいたのに、その後、ジャイアントパンダが発見されたので、「小さいほうの」という意味の「レッサー(lesser)」を付けて区別するようになった。なお、同じパンダであってもレッサーパンダは哺乳綱食肉目レッサーパンダ科で、クマ科のジャイアントパンダとの類縁性はない。
 1980年に上野動物園にホァンホァン(歓歓)が来園したときも大フィーバーだったらしく、幼かった私に両親がパンダを見せてあげようと何時間も行列に並んでくれたそうだ。ただ私はジャイアントパンダにほとんど興味を示さず、レッサーパンダに大興奮していたそうで、いまでも笑い話になっている。私は昔も今もレッサーパンダ派。風太くん以来のレッサーパンダブームが来てほしいと願っている。

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